2007年10月04日
絶対書こうと思っていたこと
いつか・・・もしブログを始めたら(まさかホントに始めると思わなかったけど)
これだけは書こうと思っていたこと
もう2年前のちょうど今ぐらいのこと
ローカルなダブルスの大会で初めて優勝したときの決勝、
「なんかフォア打ち込むと痛い・・・」
と思ったのが始まりだった
たいして痛むわけでなく、ほってたら忘れる程度だったので
手首のサポーターをして、レッスン、試合、練習はそのまま続けていた
腫れているわけでも赤いわけでもなく、どうみても外観に異常はなかったし
すぐ治ると思っていた
その月末のシングルスは、2勝して予選抜けできたにも関わらず手は激痛
とうとうアンダーでサービスを打つ始末で・・・
さすがに翌日、整形外科で受診
X線では骨に異常がないので「腱鞘炎」ということで、
モーラステープと痛み止めの薬を処方された
医師は「別にテニスしたかったらしてもいいよ。痛かったら止めなさい」というだけ
とりあえず翌月のダブルスに出るまでの2週間は少し休むことに
ところが・・とっても寒い試合当日
グリップを握るとやっぱり痛い
なるべくフォアで打たないよう(バックならあまり痛まない)
サービスは途中からアンダーで「大丈夫よ!」とに言い続け試合を続行
ところがそんな状態にかぎって勝ち進んでしまい
5試合目の決勝はもう限界
手は痛いを通り越して「熱い!」
「ぜったいこの痛みはおかしい。腱鞘炎とかじゃない」
悩んだ末今度は接骨院に・・
「骨に異常がないんなら関節炎でしょう」と
マッサージ、レーザー、電気、鍼治療に毎日通院し1ヶ月経過
でも・・・痛みは変わらない
腫れているわけでもない
赤くも青くもなってないのに
さすがにもうテニスはしなかったが
ドアノブを右手で回せない
お箸を使うのも痛い
化粧水をコットンで顔にたたくのさえ痛い
「どうしたら・・・・?」
インターネットで検索をしてみた
「手の痛み」では腱鞘炎しか見つからないので、まず痛む場所の骨の名前を調べた
痛むのはちょうどグリップエンドがあたる箇所
手首には細かい骨が8つあって、
痛む部位は「有鉤骨」(ゆうこうこつ)というらしい
あった!!
わずか20件ほどヒットした中にそっくりな症状が
空手チョップをすると小指に響く
ドアノブを回すと痛む
赤み、腫れなど目に付く外傷はない
中に1件、テニスで「有鉤骨の疲労骨折」をした症例も
この部位の骨折はX線では写りにくく、MRIやCTでないとわからないらしい
しかもここは血流が悪いので、折れるとつかない
たいていは手術で折れたところをとってしまうそうだ
翌日、近くのMRIのあるスポーツ外科を受診
「腱鞘炎ではないか?」という医師にMRIとCTをお願いし、
予想通り「有鉤骨の骨折」と判明
(判明するまでに2週間以上かかったけど)
ところが「手は専門ではないから・・・」と言う返事
手術はそこではできないというのだ
私も家族もそれまで大きな怪我をする経験がないので、
恥ずかしいことに私は「整形外科」と「外科」の違いも
よくわかっていなかった
ましてや「整形外科」にも「一般整形」のほかに
「手」「膝」「足」「腰」など細かい専門があることなんて初めて知った
そんな時偶然、ネットで「手の悩み相談」をされている
手のお医者さんを見つけたのでで質問した
やはり手術しか方法はないこと
日帰りか一泊程度の入院で済むこと
術後1,2月ほどでテニスもできること
その他細かいこと(費用とかギブスはしないとかリハビリも不要だとか・・・)
親切に手のお医者さんは回答をくれた
残念なことにその方は関東方面の方だったので診ていただくことはできず、
今度は近くで手術してもらえそうな病院を探す
病院のホームページにはその病院で診療した症例を挙げているところがある
幸い近くの総合病院の整形外科に手術例があった
MRIを撮った病院でMRIとCTの写真を借り、紹介状を書いてもらう
やはり有鉤骨の骨折
稀な骨折らしく(そうでしょうねぇ・・・)
結論はテニスのグリップエンドが「コツコツ」とあたるうちに
その骨が疲労骨折したのかな?ということになった
(私の握り方はちょうどグリップエンドがそこにあたるので)
転んで手をついたり、野球選手がバッティングの衝撃で骨折した例はあるけど
そんなのは初めて聞いたとも
手術で折れた骨を除去することになった
「有鉤骨」は小さい骨でカギ(鉤)状の形をしている箇所が折れやすい
そこに小指に通じる神経をひっかけて握力を作る仕組みがあること
折れた部分が無くても落ちた握力は戻るので、
スポーツ選手の場合はとってしまうほうが復帰も早いこと
先生の説明は全部私がネットで調べたことや、
ネットの手のお医者さんが教えてくれたことと同じだったから
「ほっ」とした
それからは早かった
2週間後、一泊で手術を終え、ドラえもんの手のような包帯で帰宅
翌日から出勤
指先は使えるので炊事キーボードの操作車の運転(?)
全部大丈夫!
術後1週間には、手は薄い包帯だけになり
2週間後には抜糸
「もう水にぬらしてもいいし、痛くなかったらテニスしてもいい」
・・と言われても・・
クラブも休会していたのでその間の会費を払いに行ったとき
「左でやったら?入っていいよ(レッスンに)」
とコーチ
他の人の(2人しかいないけど)邪魔したら悪いと思いつつも入れてもらう
その日は全員左手でフォアの球出し練習
最初あたらないし、力が入らないしボールも飛ばないけど、
時々ちゃんといいボールが打てるようになる
その後、他の人は両手バックの練習
私はそのまま左
一時間のレッスンが本当に楽しかった&数日間、腹筋と背筋が・・
それから1月後、最後の通院をして右手でテニスも再開
しばらくは痛むし怖かったけど、徐々にフォアも打てるようになった
そして、今に至ります。
手のキズは3針ほど
よく見ればわかるけど「生命線」の延長のような感じでちっとも目立ちません。
怪我から復帰したスポーツ選手がそれをバネに急成長したりしますけど、
私は一般人なので・・・前と変わりません。
痛みを感じてからテニスを再開するまで結局8ヶ月かかりました。
もしもおんなじ症状の人がいれば、早く病院に行ったほうがいいよと
それだけ言いたくて書かなくちゃとずっと思っていました
これだけは書こうと思っていたこと
もう2年前のちょうど今ぐらいのこと
ローカルなダブルスの大会で初めて優勝したときの決勝、
「なんかフォア打ち込むと痛い・・・」
と思ったのが始まりだった
たいして痛むわけでなく、ほってたら忘れる程度だったので
手首のサポーターをして、レッスン、試合、練習はそのまま続けていた
腫れているわけでも赤いわけでもなく、どうみても外観に異常はなかったし
すぐ治ると思っていた
その月末のシングルスは、2勝して予選抜けできたにも関わらず手は激痛
とうとうアンダーでサービスを打つ始末で・・・
さすがに翌日、整形外科で受診
X線では骨に異常がないので「腱鞘炎」ということで、
モーラステープと痛み止めの薬を処方された
医師は「別にテニスしたかったらしてもいいよ。痛かったら止めなさい」というだけ
とりあえず翌月のダブルスに出るまでの2週間は少し休むことに
ところが・・とっても寒い試合当日
グリップを握るとやっぱり痛い
なるべくフォアで打たないよう(バックならあまり痛まない)
サービスは途中からアンダーで「大丈夫よ!」とに言い続け試合を続行
ところがそんな状態にかぎって勝ち進んでしまい
5試合目の決勝はもう限界
手は痛いを通り越して「熱い!」
「ぜったいこの痛みはおかしい。腱鞘炎とかじゃない」
悩んだ末今度は接骨院に・・
「骨に異常がないんなら関節炎でしょう」と
マッサージ、レーザー、電気、鍼治療に毎日通院し1ヶ月経過
でも・・・痛みは変わらない
腫れているわけでもない
赤くも青くもなってないのに
さすがにもうテニスはしなかったが
ドアノブを右手で回せない
お箸を使うのも痛い
化粧水をコットンで顔にたたくのさえ痛い
「どうしたら・・・・?」
インターネットで検索をしてみた
「手の痛み」では腱鞘炎しか見つからないので、まず痛む場所の骨の名前を調べた
痛むのはちょうどグリップエンドがあたる箇所
手首には細かい骨が8つあって、
痛む部位は「有鉤骨」(ゆうこうこつ)というらしい
あった!!
わずか20件ほどヒットした中にそっくりな症状が
空手チョップをすると小指に響く
ドアノブを回すと痛む
赤み、腫れなど目に付く外傷はない
中に1件、テニスで「有鉤骨の疲労骨折」をした症例も
この部位の骨折はX線では写りにくく、MRIやCTでないとわからないらしい
しかもここは血流が悪いので、折れるとつかない
たいていは手術で折れたところをとってしまうそうだ
翌日、近くのMRIのあるスポーツ外科を受診
「腱鞘炎ではないか?」という医師にMRIとCTをお願いし、
予想通り「有鉤骨の骨折」と判明
(判明するまでに2週間以上かかったけど)
ところが「手は専門ではないから・・・」と言う返事
手術はそこではできないというのだ
私も家族もそれまで大きな怪我をする経験がないので、
恥ずかしいことに私は「整形外科」と「外科」の違いも
よくわかっていなかった
ましてや「整形外科」にも「一般整形」のほかに
「手」「膝」「足」「腰」など細かい専門があることなんて初めて知った
そんな時偶然、ネットで「手の悩み相談」をされている
手のお医者さんを見つけたのでで質問した
やはり手術しか方法はないこと
日帰りか一泊程度の入院で済むこと
術後1,2月ほどでテニスもできること
その他細かいこと(費用とかギブスはしないとかリハビリも不要だとか・・・)
親切に手のお医者さんは回答をくれた
残念なことにその方は関東方面の方だったので診ていただくことはできず、
今度は近くで手術してもらえそうな病院を探す
病院のホームページにはその病院で診療した症例を挙げているところがある
幸い近くの総合病院の整形外科に手術例があった
MRIを撮った病院でMRIとCTの写真を借り、紹介状を書いてもらう
やはり有鉤骨の骨折
稀な骨折らしく(そうでしょうねぇ・・・)
結論はテニスのグリップエンドが「コツコツ」とあたるうちに
その骨が疲労骨折したのかな?ということになった
(私の握り方はちょうどグリップエンドがそこにあたるので)
転んで手をついたり、野球選手がバッティングの衝撃で骨折した例はあるけど
そんなのは初めて聞いたとも
手術で折れた骨を除去することになった
「有鉤骨」は小さい骨でカギ(鉤)状の形をしている箇所が折れやすい
そこに小指に通じる神経をひっかけて握力を作る仕組みがあること
折れた部分が無くても落ちた握力は戻るので、
スポーツ選手の場合はとってしまうほうが復帰も早いこと
先生の説明は全部私がネットで調べたことや、
ネットの手のお医者さんが教えてくれたことと同じだったから
「ほっ」とした
それからは早かった
2週間後、一泊で手術を終え、ドラえもんの手のような包帯で帰宅
翌日から出勤
指先は使えるので炊事キーボードの操作車の運転(?)
全部大丈夫!
術後1週間には、手は薄い包帯だけになり
2週間後には抜糸
「もう水にぬらしてもいいし、痛くなかったらテニスしてもいい」
・・と言われても・・
クラブも休会していたのでその間の会費を払いに行ったとき
「左でやったら?入っていいよ(レッスンに)」
とコーチ
他の人の(2人しかいないけど)邪魔したら悪いと思いつつも入れてもらう
その日は全員左手でフォアの球出し練習
最初あたらないし、力が入らないしボールも飛ばないけど、
時々ちゃんといいボールが打てるようになる
その後、他の人は両手バックの練習
私はそのまま左
一時間のレッスンが本当に楽しかった&数日間、腹筋と背筋が・・
それから1月後、最後の通院をして右手でテニスも再開
しばらくは痛むし怖かったけど、徐々にフォアも打てるようになった
そして、今に至ります。
手のキズは3針ほど
よく見ればわかるけど「生命線」の延長のような感じでちっとも目立ちません。
怪我から復帰したスポーツ選手がそれをバネに急成長したりしますけど、
私は一般人なので・・・前と変わりません。
痛みを感じてからテニスを再開するまで結局8ヶ月かかりました。
もしもおんなじ症状の人がいれば、早く病院に行ったほうがいいよと
それだけ言いたくて書かなくちゃとずっと思っていました